- ■キャラクターデザイン
- ■風景
- ■武器、工具
- ■宇宙船
- ■アマンダ・リプリー
- ■エイリアン
■キャラクターデザイン
開発初期に描かれたメインキャラクターや
セヴァストポリ住民用のコンセプトアートをご紹介します。
メインキャラクターやセヴァストポリ住民の最終的なデザインにたどり着くまでに、デザインチームが重ねた試行錯誤の様子が、アートアーカイブに保管されていた膨大な量のコンセプトアートから窺い知れます。
本編に登場するキャラクター達のファッションスタイルや素材の質感、そしてオリジンミッションに登場する原作キャラクター達が身にまとう『1970年代に描かれた未来風』の衣装デザインなどが、ディテールにこだわって表現されています。
また、これらのデザインはSF作品に造詣が深い漫画家、ジャン・ジロー氏(ペンネーム:メビウス)や、映画、『スター・ウォーズ』シリーズへの参加で知られる、イギリスの衣装デザイナー、ジョン・モロ氏、そして原作映画の撮影に携わった経歴を持つアーティスト達の発想やコンセプトを参考にして、練り上げられています。
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■風景
建造物や階段など、セヴァストポリステーション内部の製作過程で描かれた
コンセプトアートをご紹介します。
ゲーム内に登場するシステックタワーやシーグソン社のアンドロイド研究ラボ、アンドロイド制御室、そして階段や通路などのデザインは、これらのスケッチやイラストを基にコンセプトが練られています。
ドア、階段、ケーブルやワイヤー、そしてエアロックなど、細部に至るまでゲーム内のビジュアルに色濃い影響を与えているのは、やはり、原作映画『エイリアン』のアートデザインです。
開発チームはレトロな質感を表現するため、デザインを起こしていく際に、作成工程に制限をかけました。
それは1979年時点に存在したもの、もしくは作成可能だったであろうと思われていたものだけを作成していく、という発想でした。たった一つの道具でさえ、当時のシェパートンスタジオで作成できそうな物でなくてはならなかったそうです。
こうして作成されたセヴァストポリ内部の風景には原作のコンセプトデザインを手がけたロン・コブ氏の影響が随所に見られます。マットな質感、実用性を重視したデザイン、そして色調などが特徴となります。
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■武器、工具
ゲーム内に登場する武器や爆弾、そして工具類の
コンセプトアートをご紹介します。
『臨機応変に対応して生き残る』が本作のキーメッセージとなっていますので、セヴァストポリ内で発見できるアイテムに、「携帯でき、使い捨て可能なハンドメイド感」を持たせる事が重要でした。過酷な環境を切り抜け、生還を目指す本ゲームの主人公、アマンダ・リプリーにとって臨機応変に活用できるアイテムが必要不可欠だったのです。
その場にあるものを利用して生き残る。そのテーマに則ってデザインされたアイテムのほとんどは、テープを巻きつけて部品を固定したものであったり、ドリルやガスバーナーなどの工具を利用した武器であったりと、初期のラフスケッチから実際のモデリングに至るまで、ハンドメイド感が残る仕上がりになっています。
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■宇宙船
宇宙船のラフ案やコンセプトアート、そしてモデリングを紹介します。
最初にご紹介するのが、モノクロスケッチの『アネシドラ号』。艦名である『アネシドラ』は『パンドラ』の別称で、マーロウやその他クルーの入港を境に未曾有の大混乱へと陥っていくセヴァストポリの行く末を暗示した艦名となっています。
深宇宙でのサルベージ活動にいそしむ狩人たちの旗艦として相応しい外観となるように、『巨大さ』と『武骨さ』に重点を置いてデザインされています。艦前方に突き出ているブリッジがその象徴で、惑星に着陸した際には周辺を観察する場所として使用されるほか、降下用タラップとしても使用されます。
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救急艇のカラーデザイン用コンセプトアートです。
病人やけが人を素早く移送できるように救急医療艇としての機能を意識し、サルベージ艦であるアネシドラよりもコンパクトなサイズ感と、明るい色調になっています。
ロン・コブ氏のデザイン美学に基づき、船内には簡易医療施設や、ハイパースリープ装置、さらには死体安置所も設置されています。
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以下2つの画像は、主人公アマンダ・リプリーがセヴァストポリ・ステーションへ向かう際に乗船した『トレンス号』のビジュアルコンセプト画像と、3Dモデル画像です。
幾人かのオーナーによって所有されてきたトレンス号は、旅客船や、サルベージ艦、または牽引船など、様々な状況に対応できる設備を搭載してなくてはいけませんでした。
旅客船として、富裕層を搭乗させることもあるトレンス号の外観は、機能的でありつつも洗練された印象を与えるようにデザインされています。
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■アマンダ・リプリー
謎の失踪を遂げた母の真相を探るために、セヴァストポリにやってきた我らがヒロイン、アマンダ・リプリーをピックアップ! 過酷な試練に立ち向かう彼女のコンセプトアートをご紹介します。
ここで紹介するのは開発初期に描かれた主人公、アマンダ・リプリーのコンセプトアートやイラストの一部、そしてそれらを基に作成されたゲーム実装時の3Dデザインです。
エレン・リプリーを母に持つアマンダに寄せられる期待は並々ならぬものでしょう。しかし、リプリーの血脈は確実に母から娘へと受け継がれており、行動力と臨機応変さを兼ね備えた『真の生存者』として資質を示しています。
前に進むことさえためらってしまう程の過酷な状況へと突き落とされ、過酷な状況へと突き落とされ、死と隣り合せの探索に向かうアマンダですが、決して諦めることはなく、困難に向かって突き進む気概をみせます。しかし、母に関する真実を解き明かすためには、使えるものは何でも使う、決して尽きることの無い生存本能が必要となるでしょう。
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■エイリアン
我らが『ゼノモーフ』、エイリアンのラフ原稿や、デザイン画、そしてスケール調整用モデル等のコンセプトアートを一挙にご紹介します。
冷酷かつ残忍で、どこに現れるのか予測できない殺戮マシーン、エイリアン。セヴァストポリの影に潜みながら獲物をつけねらい、その圧倒的かつ人知を超えた致死性をもって、己の危険性を万人に対して証明しています。
開発チームはエイリアンをH・R・ギーガー氏によるオリジナルのデザインを保ったままゲームの中に美しく、そして恐ろしく登場させることに注力しました。ゲーム内で幾度となく命を狙われることになるエイリアンの元となったデザイン画をお楽しみください。
最初にご紹介する3点のスケッチはゲーム内に登場する隠れキャラクターのマイク・タナカ氏が描き出したエイリアンの鉛筆スケッチと、それを参考に実在アーティスト、カルム・ワット氏(Calum Watt)が描いたラフスケッチです。ワット氏の挑戦はエイリアンの姿を初めて目にしたタナカ氏が絶望的な状況の下で描いた緊張感を再現することでした。
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エイリアンが醸し出す野性的な知性がビョルン・ヒューリ(Björn Hurri)氏によるコンセプトスケッチによって、余すことなく表現されています。ヒューリ氏は、リドリー・スコット監督が作中で描いたエイリアンの高い順応性を、ゲーム内にも再現しなければならないと決めました。
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以下ブラッドリー・ライト氏(Bradley Wright)のイラストは、エイリアンが獲物を発見し、今にも襲い掛かろうとする瞬間をとらえています。デザインチームの命題は、エイリアンが誇る腕力と俊敏性、そして高い知性を同時に表現することでした。
映画史上に燦然と輝く恐怖の象徴をゲーム内で表現するという非常に挑戦的な試みは、多面的かつ伝説的なモチーフを題材にしたい、という開発チームの熱意と一致しました。
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下の画像は人間とエイリアンのサイズ感の違いを表しています。
畏怖を招く寸法、そして堂々とした存在感は、恐怖の演出をより効果的なものにするためにエイリアンに適用されました。ゲーム中で最大のサイズを誇る「ALIEN: ISOLATION」のエイリアンは、その威容で遭遇した者に対し、恐怖と畏怖の念を抱かせる必要があったのです。
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